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男系維持っていうけど

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私は、今後の皇室は皇室典範改正して男女問わず長子承継にすべきだと思っていて、その理由もいろいろとこれまで書いてきました。

ただ、男系維持派の言うところの、伝統維持という論拠は、これがなかなかに厄介だと思っています。

だって、たとえフィクションであるにせよ、男系で2000年続いた伝統を安安と変えてしまっていいのか!と言われると、普通は「うーん」となりますよね。特に、せっかく今は一応男子もいるんだし、なにも今伝統を変えてしまわなくても、と考える人がいて当然だと思うのです。

これは皇室に大して興味ない人にも訴えかけるものがある立論だと思うわけです。

でもね、

これにも反論してみるよ。

男系維持論者の唯一の根拠は、伝統です。

本当は多分男が一番偉いと信じ込んでるからだと思うけど、少なくとも表向きにはそういうことはいわず、「これは女性差別の問題ではなく、伝統の問題なのだ」というと思います。

男性の方が天皇に向いている、とかではなく、単純に父親が天皇であるという、血の正当性に皇統の根拠がある、という主張です。

そうだとするとですよ、

母親の血の正当性は無視していいんでしょうか?

皇室2000年の歴史の中で、天皇になるには母親の出自も重視されてきたのではなかったでしょうか?

日本は中国や朝鮮半島のように、完全な男系主義ではなかったと聞きます。女性天皇が何人も存在していたのがその証拠です。

かつて妾がたくさんいた時代に、母親の出自が悪い場合は親王や内親王とは認められなかったとも聞きます。

(この辺は出典要確認ですな)

その伝統は、あっさり捨て去っていいんでしょうか?

捨て去るとしたら、その理由は何ですか?

男系の伝統は維持するけど、こっちの伝統は例えば時代に合わないから変えていいっていうんじゃ、所詮「伝統」なんてその程度のものであって、男系だって変えてもいいんじゃないですか?

さてここで現代の皇室を見てみます。

男系維持派が推す41年振りの親王の母親は、お妃候補にすら上がっていなかった女性でした。ありていに言えば、礼宮が大学で知り合って勝手に連れてきた女性です。

そんな女性を母親に持つ子を、天皇にするのは、母親の血も重視してきた皇室2000年の伝統に反するのではないですか?

いや、ほんとにこの辺のこと男系維持派はどう考えてるんだろう。

美智子さまを民間から皇室に入れた時点で、その伝統は破壊されたと見ることもできなくはないですが。でも美智子さまも雅子さまも、何代遡ったんだか家柄調査なるものをクリアして皇室入りしたわけですし、紀子妃だけはちょっと異質なんじゃないかと思いますけどね。

男系維持派からするとどういう理屈になるのか、ガチで聞いてみたいな。




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